【結論】中国語と英語は似てる?文法や発音を徹底比較|日本語も解説

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中国語と英語は似てるのか?
同時学習を考えている人にも必見。
文法や発音を徹底比較!

考える人

中国語と英語は似てるって言うけど、本当に似てるの?

悩む人

中国語と英語ができたらメリット多いよね!
でも同時学習ってできるかなぁ…

「中国語と英語が似てるのか」についてはよく議論にあがりますよね。

僕も中国語学習を始めた頃、英語と似てるような…なんて思いつつ勉強をしてました。

確かに基礎部分の考え方では似てます。

しかし、やっぱり別言語だなと感じる部分も多々あります。

今回は中国語、英語両方の学習経験を持つ筆者より似ている部分、似ていない部分について例も交えて解説していきます。

それでは早速>>>

この記事で分かる事
  • 中国語と英語の似てる部分、似てない部分
  • 中国語、英語の「文法」について
  • 中国語、英語の「発音」について

・中国語と英語はどっちを優先して習得するべきか?
・中国語と英語、メリットが多いのはどちらか?
などの疑問については【結論あり】中国語vs英語|結局どっちを勉強するべき?メリットも比較で結論を出しています。

目次

【結論】類似率65%(筆者独自判断)|文法の基礎構造は同じ、発音(口の使い方)は似てる

chinese-english-similar-Conclusion

65%ってどうやって出した結論なんだって感じですよね…

ちゃんと理由があるのでご安心を。笑

正直、感覚的な部分で言えばかなり似てます。

ただ、専門的に文法などを見比べると結構異なる点があるんですよね。

判断基準は感覚を取るか専門性を取るかだと思っています。

しっかり解説していくので最後までご覧ください。

中国語と英語の「文法」の似てる点、異なる点

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ここで言う文法の基礎構造とはS(主語)V(動詞)O(目的語)の語順として成り立っていることを示しています。

中国語と英語はどちらもSVOの語順なので考え方は同じです。

ちなみに日本語はというと、SOVの順番で成り立っているため、この2言語とは基礎部分から異なっています。

よっぴ

ふむふむ…
【中国語・英語】=SVO、【日本語】=SOV

中国語と英語の似てる点

各言語の文法について例をあげて解説していきます。

私はりんごを食べる = 私は(S)りんごを(O)食べる(V)

chīpíngguǒ = 我(S)吃(V)苹果(O)

I eat an apple = I(S)eat(V)an apple(O)

よく見てみると日本語では「助詞(てにをは)」があるのも特徴ですね。

逆に言えば中国語・英語には助詞がないんです。

では中国語・英語において助詞の役割をしているのは何か?と言うと、語順なんですね

例えばこんな文があったとします。

私は犬にご飯をあげる。

この日本語は少しおかしくても以下のように語順を変えても伝わりますよね?

  • 犬に私はご飯をあげる。
  • ご飯を私は犬にあげる。

しかし語順が尊重される中国語・英語ではそう上手くはいきません。

  • gěigǒuwèishí私は犬にご飯をあげる)
  • gǒugěiwèishí犬は私にご飯をあげる)
  • I feed the dog(私は犬にご飯をあげる)
  • Dog feed the i(me)(犬は私にご飯をあげる)そもそもfeed the iは英文法として成り立たない…

1.2番めの文の違いは「我(私)」が最初に来ているか、「狗(犬)」が最初に来ているかです。

中国語では助詞がないので、順番が変わるだけで大きな違いが生まれます。

2番目の文章も文法としては問題ないですが、犬に養ってもらってることになっちゃいますよね。笑

このように中国語・英語において語順の前後は基本的に許されません

この大原則が中国語と英語では同じなんです。

中国語と英語の異なる点

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では中国語と英語は文法全てが同じなのか?

答えはNOです。

時制場所が出てきた際には中国語と英語でも大きく異なってきます。

例.「時制」

jīntiāndōngjīng(私は今日東京へ行く) = 我(S)今天(時制)去(V)东京(O)

I will go to TOKYO today = I(S) will go(V) to TOKYO(O) today(時制)

中国語では主語(S)の後に時間を表す単語がきているのに対し、英語では目的語(O)の後に時制がきていますよね。

ちなみに少しニュアンスは変わりますが中国語では主語の前に時制が来ても問題ないです。
(気にするほどニュアンスは変わりません。日本語の「私は今」、「今私は」の違いと同じです。)

時制の場所が比較的自由な点は日本語と似てますね!

では場所を表す単語が入ってくる場合どうなるでしょうか?

例.場所

zàicāntīngchīfàn(私はレストランで食事をする) = 我(S)在餐厅(場所)吃饭(V)

I eat at a restaurant = I(S) eat(V) at a restaurant(場所)
※実際にはeat out(外食をする)と言うことが多いようです。

このように場所を表す単語も置く位置が違いますね。

これらの部分では中国語と英語は全く異なります。

中国語と英語の「発音(口の使い方)」の似てる点、異なる点

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発音に関しては完全に同じ音がいくつもあると言うわけではありません。

ただし、口の動かし方=使い方に焦点を当ててみればかなり似ているのではないかと感じます。

中国語と英語の「発音(口の使い方)」の似てる点

僕が中国語と英語の発音で一番似ていると感じるのは「F」から始まる単語です。

どちらも上の前歯で下唇を噛んで発音します。

中国語は以下の単語など

xiànguó…etc

英語は以下の単語など

Fight、Fast、Fair…etc

専門家がどう言う結論を出すかは分からないですが、僕からしてみると完全に同じだと感じます。

その他「R」の発音も似ています。

厳密には同じ発音方法ではないですが。

口の使い方=動かし方の考え方が似ているんですよね。

中国語では巻舌と言う発音で、舌を反らせて後ろの方に持っていきながら発音します。

それに対して英語のRは巻かないものの、舌を奥へとスライドさせつつ真ん中部分はくぼませる。スプーンのような形を目指します。

中国語・英語はどちらも舌を動かす事が重要とされている言語です。

日本語は口も舌もほとんど動かさない言語と言われているので、この視点で考えると中国語・英語の発音は似ていると感じます。

これらのように中国語と英語の発音の考え方・使い方は似ていると言えます。

一方で全く異なる点もあります。

中国語と英語の「発音(口の使い方)」の異なる点

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絶対に誰もが似ていないと言うであろう異なる点は中国語発音の最大の特徴。

ズバリ声調です。

もちろん英語に限らず日本語にも方言や地域によってイントネーションの違いはあります。

しかし、中国語においては単語ごとにイントネーションが設定されているのではなく一音一音にイントネーションが設定されているイメージなんですよね。

よく中国語の発音学習の一番最初に習いますが、ma(マ)の音なんかをイメージしてください。

中国語を学習したことのない人のために解説しますが、中国語ではこの「マ」と言う一音で5つの意味が存在します。

一声・・・(お母さん)

二声・・・(麻「植物」、痺れるなど)

三声・・・(馬)

四声・・・(罵る)

軽声・・・ma(文末につけて疑問文を表す)

※一声、二声などは音の種類を表しています。音楽のドレミファソラシドのようなものだと思って下さい。

いかがですか?

これが中国語が世界一難しい言語だと言われる原因でもあります。

中国語学習前の人からしてみれば絶望ですよね。笑

中国語と英語に限らず、中国語と世界中の他の言語との最大の相違点がこの声調です。

この部分は当然英語とも全く異なると言えます。

その他(言語の文化的側面)

パッと思い浮かぶのがビジネスメールです。

ビジネスメールの書き出しや結びって決まり文句がありますよね?

例えば日本語だと

〇〇株式会社 営業部 〇〇様。

「いつもお世話になっております。」
〇〇株式会社の〇〇です。

〜〜〜

宜しくお願い致します。

みたいなのです。

これ、中国語と英語って似てるんです。

中国語では、

wángxiānshēngnínhǎo(王さん、こんにちは)

shì〇〇gōngde〇〇。(私は〇〇株式会社の〇〇です)

もしくは

Hi 〇〇(相手の名前)

~~~

xièxiè!(ありがとうございます)

fēichánggǎnxiè!(ありがとうございます。「ありがとうございますよりももう少し丁寧な言い方」)

こんな感じでやりとりします。

Hiなんてもう英語ですからね。笑

英語では

Dear 〇〇

Hi 〇〇

Hello 〇〇

〜〜〜

Best regards.(少し敬意のこもった言い方。硬すぎない感じ)

Many thanks.(カジュアルだがよく使われる言い回し)

どちらも状況によって違いが出るのはもちろんですが、一般的な部分だと中国語・英語は比較的カジュアルめな感じがします。

対して日本語は少し硬い感じですよね。

他にも文末に注目してみると日本語の宜しくお願いします。に対して中国語・英語は「ありがとう」と感謝の述べるような言い回しですね。

よく飛行機やショッピングモールのアナウンスでもこのような言い回しを耳にしませんか?

〇〇〜〜〜

と色々話した後、最後に英語では「Thank You!」、中国語では「谢谢」って締めくくるあのフレーズです。

日本語だと「お楽しみ下さいませ」とか「またのご利用をお待ちしております」とかですかね。

中国語と英語では同じ締めくくり方なんですよね。

このように言語としての文化的な側面も中国語と英語では似ています。

まとめ

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なぜ類似点が65%と言う結論を出したかと言うと、僕は感覚的な部分は非常に重要だと思うからです。

もちろん専門的に文法や発音を比べてみると違う部分はありますが、文法の大原則・考え方や発音の口の動かし方・使い方、文化的側面が似ている部分が多くあります。

言語として考え方が似ているため、50%以上、しかし70~80%の一致となると「ほぼ」同じ部類に入ってきてしまうため65%とさせて頂きました。

いかがでしたでしょうか?

なんとなく心の隅にあった疑問が解消されていれば幸いです。

それではまた!

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