史記ってなに?
史記って聞いたことはあるけど、なにが書いてあるんだろう…
史記はいつ誰が書いたの?
- 史記について
- 史記を書いたのは誰か
- 史記と日本の元号の関係
- 四面楚歌について
- 史記についておすすめの本・漫画
史記とは?
『史記』とは古代中国の「漢」と言う時代に作られた世界最高傑作とも言われている歴史の本です。
後ほど紹介する構成を見てもらえば分かりますが、超大作です。
歴史の長い中国には多くの歴史書があり、中でも二十四史と呼ばれる24個の歴史書は格別とされています。
『史記』はもちろんその二十四史の一つであり、同じく二十四史の一つである『漢書』と並んで、二十四史の2大トップの位置付けになっています。
ちなみに『史記』と『漢書』、この二十四史の2大トップをまとめて『史漢』と呼びます。
史記の内容/構成
史記は1冊の長編小説のようなものではありません。
例えるならばワンピースのような長編シリーズ物です。
構成を見てみましょう。
史記の構成
シリーズ名 | 主な内容 | 巻数 |
---|---|---|
本紀(ほんぎ) | 皇帝の記録 | 12 |
表 | 歴史的事実 | 10 |
書 | 政治関連 | 8 |
世家(せいか) | 大名たちを記録したもの | 30 |
列伝 | 活躍した人物たちの記録 | 70 |
計130巻 |
ご覧の通り、5つのシリーズがあり、合計で130巻・526,500文字に及びます。
史記を書いたのは誰?
『史記』を書き上げたのは【司馬遷】と言う役所の役人であった人物です。
つまり公務員ですね。
司馬一族は代々歴史・天文を専門としていたプロだったと言われています。
そんな司馬一族に生まれた司馬遷は父である司馬談の『第二の孔子になれ』と言う遺言により、史記を作り上げることになります。
泣き父親の意志を継ぎ、司馬遷は茨の道とも言える古代中国の歴史書制作に取り掛かります。
特に司馬遷は史記を書くにあたって、自ら事実を確認することを重視したと言われています。
そのため彼は20歳頃から長旅に出て、情報収集のために広大な中国を渡り歩き、直接インタビューするなどして史記制作の情報を集めていきました。
そうして超大作『史記』を完成させて司馬遷ですが、彼がその後何をしていたのか、どのような最後を迎えたのかなどについてはハッキリしていません。
史記と日本の元号の出典
『史記』が古代中国に制作された超大作であることを知ってもらえたと思います。
古代中国と聞くとなんか遠いお話ですよね。
でも遠いお話であるかのように思える史記は日本人である僕らからすると意外と身近な存在で、大切な文化の1つでもあります。
実は日本で使われている多くの元号はこの史記が出典元となっています。
知らなかった人は多いんじゃないでしょうか?
2022年現在は令和4年です。
この『令和』と言う元号は日本の奈良時代に作られた万葉集が出典元となったことは記憶に新しいかもしれません。
しかし、実は日本の古典が出典元になったのは令和が初めてなんです。
日本の元号は西暦645年の「大化」から始まり〜「令和」まで248個あります。
そのうち平成までの247個の元号は実は全て史記などの中国の古典が出典元でした。
※出典元が不明なものを除く
中でも今回の主題である「史記」が出典元となったのは12回とされています。
元号 全247総覧|山元博文著
中国の古典が日本人である僕達の身近にも関係していることが分かってもらえましたね。
史記と四面楚歌
四面楚歌と言う四字熟語は聞いたことがある人も多いかもしれません。
意味
周り全てが敵で味方は一切おらず孤立した状況
この四字熟語は史記に書かれている有名な話から誕生したものです。
簡単に四面楚歌誕生のエピソードを紹介
その昔、中国には「項羽」を代表とする『楚の国』、「劉邦」を代表とする『漢の国』が存在しました。
中国の政権を争い2つの国は戦うことになります。
そうした中、楚の国の武将「項羽」は漢の軍に徐々に押されていきます。
追い詰められた砦の中で、四面(周り)を完全に包囲された項羽は漢軍が歌う楚の国の歌を聞きます。
項羽は「あぁ、ついに楚の国の兵たちが降伏し寝返ったか。楚は落とされたんだ。」と悟るのでした。
ご覧の通り、四面楚歌は楚の国の武将項羽の最後を表した四字熟語です。
漢字からは全く予想できない意味合いですが、これが四面楚歌の由来です。
史記についておすすめの本・漫画(amazon・楽天で購入可)
ここからは史記についてもっと知りたいと言う方へ向けておすすめの本・漫画を紹介します。
史記 大合本1 1~5巻収録
こちらは先ほど紹介した四面楚歌でも有名な「項羽と劉邦」の戦いなど、いくつかのお話をわかりやすく漫画で表したシリーズものになっています。
漫画になっているので視覚的にも捉えやすく、当時の情勢が直感で伝わってきます。
kindleのみですがおすすめです。
史記1 本紀 (ちくま学芸文庫)
こちらは史記の中でも皇帝について記録された「本紀」が題材にされています。
※本紀など史記の構成については史記の構成を参照してください
司馬遷が書いた『史記』を全て現代語訳したもので、全8巻あります。
文庫本となっており、史記が忠実に再現されていて本格派向けです。
史記 (1) (小学館文庫)
こちらは横山光輝氏によって手掛けられた、漫画の史記。
全11巻。
この本では史記だけでなく、史記を書いた司馬遷が史記を書くことになったエピソードも初めに紹介されており、より史記全体について知ることができます。
とにかく面白い!
との声も多く、史記を読み解くなら1番おすすめの本。
全巻セット版もあります。
今回は以上の3つを厳選して紹介させて頂きました。
ここで少しお知らせがあります。
本や漫画は先ほど紹介したように1つずつ購入してももちろんokですが、実はもったいないんです。
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さいごに
最後までご覧いただきありがとうございます。
史記について理解は深まりましたか?
少しでも役に立てていれば嬉しい限りです。
今回はこの辺りで。
それではまた!