中国語vs韓国語
これからの時代に必要なのは?
難易度・需要・得られる未来、徹底比較!
中国語は漢字。
韓国語は文法が日本語と同じ。
どっちを勉強するべきか迷うなぁ
同時に勉強ってできるかな?
将来性や需要、就職を考えるとどっちの方がおすすめなんだろう?
中国語と韓国語。
どちらも日本の身近にあり、自然と耳にすることも多いですよね。
韓国語の文法は日本語と同じだから簡単って聞くけど、それに対して中国語はそもそも漢字なのが大きなメリット。
どっちを勉強する方がお得なのか気になりますよね。
今回はこの身近な2つの言語について、難易度・需要・就職での有利さなどを解説していきます。
それでは早速>>>>>
- 中国語と韓国語、どっちを勉強するべきか
- 中国語と韓国語の難易度、需要、違い、似てる部分
- 習得することで得られる未来
中国語と韓国語はどっちを勉強するべきか?
早速ズバリ結論です。
韓国、K-POP、韓国文化が好きなら韓国語一択です。
反対に「韓国に特別興味がある訳ではないな。」と言う場合は絶対に中国語がおすすめです。
おいおい、ありきたりじゃん…
って思った人ちょっと待って!笑
もちろん投げやりで決めている訳ではなくちゃんとした理由があるんです。
じゃんじゃん解説していくので最後まで見て下さいね!
中国語・韓国語の難易度
以下は母国語が英語の人から見た各言語の難易度です。
これらは実際にアメリカ国務省が外交官などの専門的な人材を目指す生徒(職員)に言語を教え、日常生活や専門的な分野においてもコミュニケーションが取れるレベル(高度なレベル)までの平均習得時間を集めたデータです。
引用元:アメリカ国務省
カテゴリー I言語: 24-30週間(600-750時間)
デンマーク語(24週間) | オランダ語(24週間) | フランス語(30週間) |
イタリア語(24週間) | ノルウェー語(24週間) | ポルトガル語(24週間) |
ルーマニア語(24週間) | スペイン語(24週間) | スウェーデン語(24週間) |
カテゴリー II言語: 約36週間(900時間)
ドイツ人 | ハイチ・クレオール語 | インドネシア語 |
マレー語 | スワヒリ語 |
カテゴリー III言語: 約44週間(1100時間)
「ハード言語」–英語とは大きな違いがある言語。
アルバニア語 | アムハラ語 | アルメニア語 |
アゼルバイジャン語 | ベンガル語 | ブルガリア語 |
ビルマ語 | チェコ語 | ダリー語 |
エストニア語 | ペルシア語 | フィンランド語 |
ジョージア語 | ギリシャ語 | ヘブライ語 |
ヒンディー語 | ハンガリー語 | アイスランド語 |
カザフ語 | クメール語 | クルド語 |
キルギス語 | ラオス語 | ラトビア語 |
リトアニア語 | マケドニア語 | モンゴル語 |
ネパール語 | ポーランド語 | ロシア語 |
セルビア・クロアチア語 | シンハラ語 | スロバキア語 |
スロベニア語 | ソマリ語 | タガログ語 |
タジク語 | タミル語 | テルグ語 |
タイ語 | チベット語 | トルコ語 |
トルクメン語 | ウクライナ語 | ウルドゥー語 |
ウズベク語 | ベトナム語 |
カテゴリー IV言語: 88週間(2200時間)
「超ハード言語」–英語を母国語とする人にとって非常に難しい言語。
アラビア語 | 中国語–広東語 | 中国語–北京語 |
日本語 | 韓国語 |
中国語、韓国語、そして日本語も「超ハード言語」に分類されていますね。
とはいえ今重要なのは我々日本人にとって中国語・韓国語の習得難易度はどうなのか?ですよね。
比べていきましょう。
中国語・韓国語の文法
基本文系はそれぞれ以下のようになっています。
中国語 | 韓国語 |
---|---|
SVO 主語-動詞-目的語 | SOV 主語-目的語-動詞 |
そして我らが日本語はSOVの順。
韓国語の文法と同じですね。
これはよく聞く話で、日本語の文章を前からそのまま韓国語に置き換えていけば基本的に綺麗な韓国語の文章になるとも言われています。
それに対して中国語の基本文系(SVO)は英語と同じで、日本語・韓国語とは異なります。
例.各言語基本文系
日本語(SOV):私はあなたが好きです。
韓国語(SOV):저는(私は) 당신을(あなた「を、が」) 좋아합니다(好きです)
中国語(SVO):我(は)喜欢(好きです)你(あなたが)
英語(SVO):I (私は)love(好きです) you(あなたが)
よく見てみると日本語と韓国語は助詞(てにをは)がありますね!
※例文の黄色マーカー部分
それに対して中国語、英語は助詞がないんです。
日本語と韓国語は助詞があるので、語順を入れ替えても助詞を変えることで対応できます。
どう言う事かと言うと…
例.日本語
あなたを私は好きです。
ちょっと変かもしれませんが、同じ意味ですよね。
しかし、英語ではおかしくなります。
例.英語
You i love
おそらくうまく伝わらないですね。
下手したら「あなたは私を好き」と捉えられてしまうかもしれません。笑
このように助詞がない中国語・英語では語順の入れ替えは基本的にできません。
つまり、
日本語・韓国語、中国語・英語はそもそも概念が違うんですよね。
なので文法で言えば基本的な概念が同じ韓国語の方が日本人にとっては確実に簡単です。
中国語・韓国語のリーディング
リーディングに関しては中国語の方が簡単です。
なんと言っても中国語学習最大のメリット、「漢字」が使用されていますからね。
中国語に触れたことがなくても日本人はすでに5割ほど中国語のリーディング勉強を終えているかもしれません。
中国語の難易度についてまとめた記事で詳しく紹介していますが、日本人である僕たちは上級レベルに近い中国語検定の問題を全く勉強なしでも分かってしまうケースが多々あります。
それに対して韓国語では「ハングル」が使用されているので、1から勉強が必要です。
リーディングに関しては中国語に軍配があがりますね。
中国語・韓国語のリスニング
リスニングに関しては日本人は間違いなく韓国語の方が簡単です。
と言うのも世界1難しいと言われる中国語の中でも難易度を引き上げているのがこのリスニング分野です。
中国語のリスニングは間違いなくとてつもなく高難度です。
そして韓国語はと言うと…
以前、韓国人の友達と盛り上がった話なんですが、日本語と韓国語って同じ意味でほぼ同じ発音の単語が多数存在するんです。
例えば
日本語 | 韓国語 |
---|---|
微妙な三角関係 | 미묘한 삼각 관계 |
マッサージ30分無料 | 마사지 30분 무료 |
首都 | 수도 |
有料 | 유료 |
高速道路 | 고속도로 |
韓国語音声
韓国語音声を聞いてもらったら分かると思いますが、衝撃を受けるほど似てませんか?
もちろんこれは一例であり、他にもかなり存在します。
昔こう言った話で韓国人の友達とめちゃくちゃ盛り上がったのを強く覚えています。
日本語と同じ意味でほぼ同じ発音は間違いなく勉強する上でメリットになりますよね。
なのでリスニング分野では間違いなく韓国語が簡単だと言えるでしょう。
中国語・韓国語のスピーキング
こちらもリスニング同様、韓国語の方が簡単だと言われています。
もちろん韓国語の発音が簡単と言う訳ではなく、中国語と比較した場合ですが…
中国語には四声と言う音のアクセント(種類)があります。
当然日本語にもアクセントはありますが、何が違うかと言うと中国語の場合は「マ」などのたった1音に対して4つの音が存在します。
※イメージ
マ→
マ↗︎
マ_
マ↘︎
そしてこの音が変わると意味が全く異なります。
※イメージ 以下のように音が違ったら同じ文字でも意味が全く異なる
あ↘︎ り↗︎ が↘︎ と↗︎ う↘︎
あ↗︎ り↘︎ が↗︎ と↘︎ う↗︎
つまり、音を間違えて話してしまうと全く通じなかったり、大きな誤解を招く意味合いで伝わったりしてしまいます。
よくテレビなんかで見る中国人って怒っているかのように喋ってませんか?
怒って聞こえる原因がまさしくこの四声(アクセント)で、ジェットコースターのように音が上下するからなんです。
特に中国の東北地方の人々のイントネーションは高速のジェットコースター。。。笑
少し話が逸れましたが、中国語のリスニング・スピーキングは世界1難しいとも言われるほど難関なのでこれらの分野では韓国語の方が簡単だと言えます。
中国語・韓国語の需要、就職で有利なのは?
ここではどちらの方が将来性や需要があるのか見ていきましょう。
転職サイト絶対王者リクナビNEXTで「中国語」をキーワードに検索してみると記事執筆時点で550件。
「韓国語」で検索してみると111件でした。
就職や転職など仕事で活かしやすいのはやはり中国語です。
その他、母国語としている人の人口で考えてみても中国語に軍配があがります。
以下は文部科学省が発表している世界の母語人口ランキング。
世界の母語人口(上位20言語)※単位は100万
順 | 母語人口 |
---|---|
1 | 中国語(885) |
2 | 英語(400) |
3 | スペイン語(332) |
4 | ヒンディー語(236) |
5 | アラビア語(200) |
6 | ポルトガル語(175) |
7 | ロシア語(170) |
8 | ベンガル語(168) |
9 | 日本語(125) |
10 | ドイツ語(100) |
11 | ウー語(91) |
12 | ジャワ語(75) |
12 | 韓国・朝鮮語(75) |
14 | パンジャブ語(73) |
14 | テルグ語(73) |
16 | フランス語(72) |
17 | マラータ語(65) |
17 | タミル語(65) |
19 | イタリア語(57) |
20 | 広東語(55) |
中国人は13億人ほどいるのに母語者が8億8千5百万となっているのは方言を含めない、標準の北京語だけに絞っていると思われます。
そしてこの数値に加えて母語では無いものの中国語が話せる世界中の人たちが加わってきます。
とてつもない数になりますよね。
対して韓国語は12位で7500万人になっています。
主に韓国と北朝鮮です。
韓国語もK-POPなどの影響で世界中に話せる人が増えているはずですが、流石に中国語には及ばないでしょう。
また、中国語は中国に加え、台湾・インドネシア・シンガポール・マレーシアなど多くのアジア圏の国でも第一言語ではないケースもあるが、日常的に使われています。
旅行やビジネスなどでも活かせる場面が多くあり、需要や就職で有利なのは間違いなく中国語だと言えます。
中国語・韓国語の違い、似てる部分、共通点
中国語・韓国語の違いや似てる部分、共通点を見ていきましょう。
ついでに日本語も!
言語 | 基本文系 | 助詞 | 文字 | 発音 |
---|---|---|---|---|
日本語 | SOV | 有り | 漢字 | 韓国語と似てる |
中国語 | SVO | 無し | 漢字 (簡体字・繁体字) | 日本語と似てる発音もある※音声有り |
韓国語 | SOV | 有り | ハングル | 日本語と似てる |
日本語と似ている中国語単語
ちなみにこれらの単語は意味もそのまま日本語と同じです。
他にもまだまだありますがここでは一例を紹介しました。
がしかし、文法・発音と言った大部分で韓国語と日本語は似ている部分が多いため感覚的にも中国語と日本語よりも近い言語だと感じるはずです。
中国語と韓国語は同時に勉強できるのか?
同時に勉強できるかは「2つの言語をどの程度のレベルまで引き上げることを条件とするか」で変わります。
そこで、ここでの判断基準は【中国語、韓国語ともにネイティブとスラスラコミュニケーションを取れるレベル】とします。
そして、判断基準を決めたうえで【中国語と韓国語は同時に勉強できるのか?】についての回答はNoです。
もちろん7年、8年、10年などの長期的な単位で同時に勉強していけば中国語・韓国語ともにネイティブとスラスラ話せるレベルになるかもしれません。
ただ、現実的ではないですよね…
むしろ片方ずつしっかり勉強していけば5年ほどで両方ともネイティブと話せるレベルまでは引き上げられると思います。
と言うのも僕を例に挙げると、中国語は勉強して3年ほどの段階でネイティブと話せるようになっていました。
(ちなみに僕は元々勉強ができるタイプではありません。英語はおよそ10年勉強してTOEIC395点。笑)
中国語がおよそ3年、それよりも少し難易度が下がる韓国語では2年ほどである程度習得できると考えられます。
結果的に2つの言語を同時に勉強していくよりも、片方ずつしっかりやった方が早くマスターできるはずです。
こう言った考えのもと【中国語と韓国語は同時に勉強はできない】と言う結論を導き出しました。
中国語・韓国語を習得することで得られる未来
ここではそれぞれの言語を勉強することで得られる未来(メリット)について紹介していきます。
中国語を習得することで得られる未来
- ビジネス(就職)での優位性
- 旅行の幅が広がる
- 圧倒的優越感
ビジネス(就職)での優位性
需要でも紹介した通り中国語は必ず一定の需要があります。
需要があるのに加えて、供給(中国語ができる人材)って意外と少ないんです。
え、でも日本語ができる中国人って今はたくさんいるじゃん?
って思うかもしれませんが、日本で仕事をするうえでやはり文化的な違いって大きいです。
この辺りの事情は以下の記事でまとめていますが、中国人の同僚を見ていても日本の顧客を相手にするのには対応がちょっと…なんてことは日常茶飯事です。
これは経営者も問題だとして認識しているため、中国語ができる日本人を探しているケースは多々あります。
旅行の幅が広がる
途中少し話しましたが、アジアには多くの中華圏が存在します。
それらの国で中国語は伝わるため、単に中国だけでなく色々な地域への旅行や観光においても便利です。
単純に旅が楽しくなるのはもちろん、犯罪にも巻き込まれにくくなります。
やはり言葉が分かるのと分からないのでは大きく違いますからね。
特に海外だとぼったくられたりするケースもありますので、話せるだけでも相手は警戒し予防にもつながります。
圧倒的優越感
優越感と聞いてしょうもないな。と思った人もいるかもしれません。
でも考えてみて下さい。
特技は?と聞かれると困ることって多くないですか?
そんな時に「ん〜、しいて言えば中国語がちょっと話せることかな」なんて涼しい顔で言うと、必ず「え、すごっ!なんで!?」と言うように尊敬の眼差しで見てもらえます。笑
特技って小さい頃から親に何かをやらされていたりしない限りなかなか他人に誇れるものってないですよね。
そんな時にも中国語が話せることは絶大な効果を発揮します。
韓国語を習得することで得られる未来
- 韓国旅行・観光が2倍・3倍楽しめる
- 韓流ドラマ・K-POPグループのトキメク言葉をダイレクトに受け止められる
韓国旅行・観光が2倍・3倍楽しめる
中国語と同様にやはり現地に滞在する場合、その場所の言葉が理解できると楽しさは全然違います。
日本で日本語だけで生活していると忘れてしまいますが、コミュニケーションが取れることって素晴らしいことなんですよね。
ましてやそれが海外の人となればなおさら。
異文化を正面から体験できますし、「考え方が違う」と感じるよりも「外国人と言えどもやっぱり人間だな」と似たような考えに驚くことが多いかもしれません。
このちっぽけそうに見える異文化体験は実際に体験してみると人として大事な何かが分かるはずです。
今までの固定概念が変わり必ず自身を成長させてくれます。
韓流ドラマ・K-POPグループのトキメク言葉をダイレクトに受け止められる
韓国好きにとってはこのメリットこそが韓国語を勉強する原動力じゃないでしょうか?
今までは韓流ドラマを日本語字幕に頼りきっていたと言う方々も、韓国語がそのまま理解できればさらにトキメキや感動が倍増するはず。
趣味の韓流ドラマ鑑賞の楽しみが増えればモチベーションにつながり日々の仕事もより頑張れますよね。
今では韓国文化はとても身近にあるので、日常に大きな癒しを生み出してくれる事こそ韓国語を習得して得られる一番の未来(メリット)ではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
最後にまとめます。
中国語・韓国語どっちを勉強するべきか?の選び方は簡単。
韓国、K-POP、韓国文化が好きなら韓国語一択。
上記以外のメリット(ビジネスでの優位性や多くの地域で通用する能力)が欲しいなら中国語。
日本人から見た難易度
中国語は難易度高め
韓国語は難易度低め
以上となります。
迷っている方の参考になれば幸いです。
それではまた!