普通话,台語,台灣華語、
中国語は多種多様。
違いを理解してモヤモヤを解消しよう。
中国大陸で使われている中国語と台湾の中国語って同じなのかな?
中国人と台湾人ってコミュニケーション取れるのかな
そもそも台湾語って?
北京語・上海語・広東語など、中国語はたくさんの種類があるのは有名な話ですよね。
では一体台湾の人達が話す中国語とは何でしょうか?
どのぐらい違うのか、そもそも全く通じないのか、気になる人も少なくないはず。
今回は台湾留学経験者として、中国大陸の中国語、台湾語、そして台湾における中国語について解説していきます。
それでは早速>>>
一般的な中国語の難易度が知りたいと言う方は【日本人は圧倒的有利!】中国語の難易度|早く習得する方法も紹介!をご覧下さい。
- 中国語と台湾語の違い
- 台湾語とは何か
- 台湾華語とは何か
- 中国人と台湾人はどの程度コミュニケーションが取れるのか?
中国語と台湾語は全く別の言語
今回のテーマの結論でもあります。
「中国語」と「台湾語」は全くの別のものになります。
発音、読み方などが異なりすぎて全く意思の疎通が取れないレベルです。
すなわち完全に別の言語ですね。
では、台湾語とは一体何なのか?
台湾語とは?
主に台湾南部(台南・高雄より南)において使われています。
一般的な中国語が4声(中国語特有のアクセント)なのに対して台湾語では8声まであります。
正直4声でもかなり難しいので8声は異次元のレベルです。
みんな絶対音感持ってるでしょ。。。笑
台湾語とは元々、数百年前に中国福建省の人達が台湾に移り住んだ時に一緒に流れ込んできた言語です。
つまり、中国福建省の中国語の方言(閩南語)が台湾語と同じ意味になります。
正式には少し派生をしていて閩南語からも若干の違いがあったりしますが、同意義と捉えて問題ありません。
そのため発音・読み方は違うものの台湾語も漢字(繁体字)を使用しており、この部分では共通しています。
ちなみに、台北出身の台湾人は基本的に台湾語は話せません。
そのぐらい台湾語はローカルな言語であり、親が台湾南部出身で家の中では台湾語を話すなどと言う例外がない限り100%話せません。
反対に、台湾南部の出身であればほとんどの台湾人が完璧でなくとも台湾語を話せます。
その割合は年齢が上がるにつれて上昇し、高齢者は台湾語及び日本語(日本統治時代の影響)のみ話せると言ったケースも多々存在します。
台湾で話されている中国語=台湾華語
今回の記事タイトルにもある「台湾華語」と言うものが実は台湾で公用語として話されている中国語になります。
先ほど台北出身の台湾人は台湾語が話せないと紹介しましたが、彼らの公用語がこの「台湾華語」です。
この台灣華語は台湾南部の若者から年寄りも含み基本的に話せるので、台湾南部の人々は「台北人などと話す際は台湾華語」、「地元で話す際には台湾語」とそれぞれの言語を使いこなします。
ただし、台湾南部には台湾語及び日本語のみ話せる(台湾華語が話せない)高齢者がいます。
そのため台湾南部の若者は台湾華語&台湾語、両方の言語に対応しているんですね!
と、ここまで台湾内部の状況を整理したところで、ではこの台湾華語と中国大陸の中国語はどの程度コミュニケーションが取れるのか?
解説していきます。
中国大陸の中国語は台湾でどの程度通じるのか?
お待たせしました。
中国の中国語、台湾の中国語、どの程度通じるのか気になる方は多いんじゃないでしょうか?
結論はズバリ、
問題なくコミュニケーションは取れます。
中国の中国語と台湾の中国語は日本人に分かりやすく説明すると「標準の日本語と関西弁のような違い」です。
僕自身は中国の友達も台湾の友達もいますが、話していると「ん?この音(声調)違うな」と言うことはよくあります。
ちょこちょこイントネーションが違うんです。
一例
中国での読み方 | 台湾での読み方 |
---|---|
可惜 惜しい、残念 | 可惜(kěxí) |
法文 フランス語 | 法文(fàwén) |
俄罗斯 ロシア | 俄羅斯(èluósī) |
どうでしょうか?
ご覧の通りちょこちょこ読み方が違うんです。
これが僕ら外国人にとっては結構悩みの種にはなります…
毎回「あれ?今声調違った?」と思うたびに会話に集中できなくなります。笑
とは言え、こちらに関しては初めのうちはなんだか違和感があるような気がしますが、慣れてくるとそんなに気にならないです。
違いはこれだけではないんですけどね!笑
他にもそもそも言い方が違うと言ったものも存在します。
中国での言い方 | 台湾での言い方 |
---|---|
西红柿 トマト | 番茄 |
嗓子 喉 | 喉嚨 |
自行车 自転車 | 腳踏車 |
出租车 タクシー | 計程車 |
单词 単語 | 單字 |
中国では地域によって両方使うと言うケースやその反対もあります。
その他、台湾では基本的に軽声は使いません。
中国での使用例 | 台湾での使用例 |
---|---|
学生 学生 | 學生 |
漂亮 綺麗 | 漂亮 |
去过 行ったことがある | 去過 |
ここまでご覧いただき恐らく、中国と台湾の中国語は同じようなものだと思った人、結構違うと思った人両方いると思います。
でもちょっと考えてみて下さい。
中国語には7大方言とか10大方言と言われている、中国語の中での種類が存在するんですが、これらにおいてもアクセントの違いや言い方の違いが多数存在します。
これは全て中国大陸内での話ですよ。
むしろ中国大陸内での言語の違いの方が、中国・台湾での中国語の差よりも全然大きいです。笑
北と南、東と西、中国は広いので地域によって全く変わってきます。
皆さんもおそらく聞いた事のある、広東語・上海語と言う言語(方言)は普通の中国人が聞いても全く理解できません。
完全に別言語のレベルです。
ちなみに各種言語(方言)での挨拶はこんな感じです。
中国語(普通话)・広東語・上海語の違い
各種言語の挨拶 | 中国語(普通话) | 広東語 | 上海語 |
---|---|---|---|
こんにちは | 你好(ニーハオ) | 你好(ネイホウ) | 侬好(ノンホウ) |
ありがとう | 谢谢(シェシェ) | 唔該(ンッゴイ) | 谢谢(ヤーヤ) |
さようなら | 再见(ザイジェン) | 再見(ゾイギン) | 再喂(ゼーウェイ) |
どうですか?(上海語は用意できず…)
こうやって聞いてみると全然違うと思います。
これを聞いてみると中国の中国語と台湾の中国語の差なんて可愛いもんですよね。笑
ですので、中国大陸と台湾での中国語にはイントネーションや発音に少し違いがあるもののコミュニケーションに支障が出るほどではないと言うのが結論です。
一般的な中国語の難易度が知りたいと言う方は【日本人は圧倒的有利!】中国語の難易度|早く習得する方法も紹介!をご覧下さい。
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
今回のまとめです。
- 中国語と台湾語は全くの別の原語。
- 中国語と台湾華語(台湾の中国語)ではコミュニケーション上の問題はない。
- イメージとしては日本語と関西弁のような違い。
- むしろ中国大陸内での言語(方言)の差の方が外国語レベル。
抱いていた疑問は払拭されたでしょうか?
参考になっていれば幸いです。
それではまた!